電子音楽のスタディーズ




電子音楽のスタディーズ
III. オープンリールによる電子音楽制作ワークショップ
  -テープによるコラージュ、ループなどの技法を体験する-

  ゲスト:能美亮士

■2013年6月29日(土) 開始:18時30分 場所:MEDIA SHOP(京都)
 入場料:1,000円 学生500円

 お問い合わせ・ご予約:090-8208-9291(川崎) ks-koji (a) nifty.com


 第3回目となる電子音楽のスタディーズ、略してでん☆すたは、オープンリールによるテープ音楽制作のワークショップを行います。電子音楽の黎明期は、電子音楽スタジオで何日も徹夜して、やっと数秒の音を作ることができたような時代だったけれども、現在ではパソコンを使えばもっともっとすごいことが一瞬でできる、と考えられているのではないかと思います。

 しかし、パソコン画面に浮かび上がる音の波形を編集する行為とは違って、テープという音の記録された物体、この物体を我々は直に手に取ることができます。この物体を用いることによってのみ可能な表現というものがあるのではないか。言い換えると、テープ・レコーダというテクノロジーの衰退によって失われてしまう音楽というものがあるのではないでしょうか。

 ということで、テープによって実現されるさまざまなテクニックの紹介、そして、有馬先生や能美先生によるスペシャル・テクニックの紹介、さらに、コンピュータでほんとうに「同じこと」ができるのかの検証、テープによって「のみ」実現可能なテクニックとは何なのかを考えてみたいと思います。

 ワークショップでは参加者の方々にテープを実際に切り貼りしていただき、基本的なテープ音楽制作のテクニックを体験していただく予定です。また、参考作品のリスニングや、ワークショップで完成した作品のリスニングも予定しています。

 さらに、6月30日刊行の川崎弘二、松井茂編「日本の電子音楽 続 インタビュー編」(engine books)を開場にて先行販売いたします! ご来場をお待ちしております!